
大きい・・・
テオティワカンは、350年~650年頃にこの地域に繁栄した国であり、多くの人が生活していたらしい。
高度な文明を有していたとされているが、8世紀に謎の滅亡を迎えてしまった。
まだまだわからないことが多いらしい。
このピラミッドは、「太陽のピラミッド」と言われ、高さ65m、底辺の1辺が225mと巨大なもの。
私はエジプトのピラミッドはまだ見たことがなく、ここまで大きなピラミッドはこれが初めてだった。
宗教儀式用とされているらしい。
このピラミッド、階段がついており、上に登ることができる。

階段は全部で248段。
日本ではこの程度の段数の階段なら神社などでいくらでもあるから、一瞬楽勝だと思う。
ただ、ここは標高2400mの高地であるため、普通に登ると息が切れてしまう。
また、非常に乾燥しているため、水分補給が欠かせない。
紫外線も強く、帽子が必要。
ガイドさんの注意に従い、ゆっくり登る。

斜面はこんな風に石が飛び出たりしているが、ちゃんと登る用に階段が用意されている。
階段はところどころ急だが、ちゃんと手すりもついていて安心。
ここんとこ、カンボジアのアンコールワットより整備されてて安全な感じである。
汗をかいてるはずだが、汗ばむことはない。やっぱりすごく乾燥している。
ここんとこは、チベットを思い出す乾燥具合。
少しずつ休憩を取りながら、頂上へ到着。
高さはこんな感じ ふもとに見えるのは昔の住宅跡(以下の写真全てクリックで拡大します)

頂上についた瞬間、心地よい風が吹き抜けていく。
頂上は平たくなっており、結構広い。
遙か向こうには山があり、のどかな風景

同じ敷地内に月のピラミッドというものもある

遠くに見える神殿

しばらくボーッと地べたに座っていた。
空には半月 気持ちいい

降りてくると、おじさんたちに囲まれる。
みな、お決まりのテンガロンハットをかぶり、変な琴や笛を買え、と迫ってくる。
メキシコらしいノリの良さで笑けてくるが、断ってもなかなかしつこい。
しかし、ガイドさんが上手にかわしてくれる。
次は、死者の道、という大通りを歩き、先程見えた月のピラミッドへ。

この広々とした道、全長2kmあるらしい。
きれいに整備されており、非常に歩きやすい。
月のピラミッドは小さなピラミッドに囲まれている 右端はお土産を売る準備をするおじさん

月のピラミッド前にはこんな巨石が

よく見ると、顔が彫られている。
ガイドさん曰く、昔はこの巨石の像を神としてお祈りしていたが、異民族の侵攻により
破壊されてしまったとのこと。
よって傷だらけだけど、なんとか保たれているとか。
月のピラミッドへ登る。


月のピラミッドの階段はやや急だが、手すりがあるためそれほど問題はない。
登り終え、振り返ると、ダイナミックな景色が待っていた。

なんて広大な遺跡・・・。
前に死者の道が一直線に走り、左手に先ほど登った太陽のピラミッド。
登り終えた観光客は、みんな笑顔。
うれしそうに互いに写真を撮り合っていた。
風が心地よく、本当にいいところだった。
実は、月のピラミッドは半分までしか登れない。上半分はこんな感じ

月のピラミッドのそばには、緑が広がっているが、ところどころこんもりと小さな丘がある。

ガイドさん曰く
「あの丘の下には、恐らくピラミッドが埋まっていると言われています。」
とのこと。
「えっ、掘ってみないんですか?」
と驚いて聞くと、
「掘るのには莫大な費用がかかるんですよ。
たぶんそれもあって、国に掘り起こす気は無さそうですね。」
との返事だった。
まだ眠る過去のピラミッド。
とても夢があって、ぜひとも掘り起こして見てみたい、とは思うものの、
そのまま現代の外気に触れずにそーっとしておきたい、そんな気もした。
月のピラミッドのそばにある小ピラミッド 小さくてかわいい

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2011.12.31 / Top↑
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