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青蔵鉄道はほ予定通りにチベット高原を走りぬけ、西寧に到着した。

列車からスーツケースを引きずりおろし、構内を歩く。
もう息切れはしない。
ふと、去ってしまったラサが懐かしくなる。

改札を出ると、西寧の現地ガイドさんが出迎えてくれた。

西寧駅 立派
西寧駅


ちょうどお昼前なので、車に乗り込みまず昼食へ。

西寧は青海省の省都であり、チベット族も住んでいる地域。
もちろん漢民族が一番多いのだが、回教徒(イスラム教徒)も多く住む地域である。
実際、街中を歩いていると、回教徒と一目でわかる白い帽子を被った人を多くみかけた。

そんな理由もあり、昼食はイスラム料理店だった。

蒸しパンみたい 味は淡白
イスラム料理

羊の骨付き肉とコンニャクっぽいものの辛いやつ まあまあおいしい
イスラム料理2


本当のイスラム料理を食べたことないのだが、たぶんこれは中国風にアレンジされてるんだろう。

麺料理
麺


私はこの麺がお気に入りだった。味は薄い塩味かな。
だが、鉄道の長旅の疲れか、あまり食欲が出ない。
父はもくもくと結構食べていた。

ウェイトレスさんもイスラム教徒の方なのか、頭に巻物を被っていてかわいらしかった。

ホテルに荷物を置きに行く前に、ちょっと街中をブラブラ。

西寧街中


やはりラサよりは都会なようだ。
高度は2000m台であり、乾燥する気候はラサと同じく。
でも、空気の薄さはまったく違うだろう。
ラサは直射日光が強く、日中は寒さを感じなかったが、西寧は日差しが弱い分なんだかちょっと肌寒い気がした。


このチベット旅行は明日で終わり。
6日目に差し掛かり、旅の疲れからか集中力が欠けてきた。
・・・よって、西寧の街を実はあまり覚えていない。
毎日書き留めていた日記もこの日西寧駅に到着した時で終了してしまった。

西寧を案内してくれるガイドさんは中年男性。おだやかなまじめな方だった。
色は黒く、チベット族でも漢民族でもなく、土族だとのことであった。
彼が話す日本語は助詞などが微妙であり、ややわかりにくかった。
やはり、7年間の日本留学経験のある成都から同行しているガイド君が日本語はダントツ上手だった。


ホテルに荷物を置き、私たちは西寧で有名なチベット仏教のお寺である「塔尓(タール)寺」へ向かった。
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2008.01.20 / Top↑
平成19年8月24日 午前7時 青蔵鉄道車内に音楽が流れ始めた。起床時間だ。

カーテンを開けると、外はようやく夜が明けた感じで、もやがかかっていた。
天気は悪くはないようだ。

時々目が覚めていた私は、起きた後もボーっとしていたが、
一方、父はすがすがしく目覚めており

「消灯から今まで一度も起きなかった」

と、青蔵鉄道の快適さを実感していた。


西寧に着くのは11時40分。
今日の見所は

「青海湖」

これは西寧からラサへ向かう列車の場合、真夜中に通過する地域なので見ることはできない(逆向きだから見られない場所もあるけど)。

朝食はあまり食べる気にならず、ガイド君と共にピスタチオをつまみながらボーっとしていた。

チベットの朝



8時半過ぎ、右手(通路側)に湖が姿を見せ始めた。

青海湖


湖岸にヤクが放牧されている
遠い青海湖


曇っているため、青海湖も暗め。
青海湖は中国最大の塩水湖であり、面積はなんと琵琶湖の6倍もあるらしい。
でかい。
しかし、青海湖はツォナ湖と比べて湖岸がはるか向こうであり、残念だった。

タルチョも


青海湖が見えなくなって、ふと周囲を見てみると、ラサを出てから裸同然に見えた高原が草で覆われてきたような・・・。

草が増えた


深夜に通過したゴルムド駅で既に高度は2830m。
もうすぐ到着する西寧が2261mだから、かなり高度を下げてきているはずだ。
草木の生存にも優しい環境になってきているのかもしれない。

そんなことを考えながらボーっとしていたら、10時半頃に再び右手に大きな湖が!!

さっきよりきれい
再び湖


なんだこの大きな湖は??

と、ガイド君と二人で騒いでいたが、なんのことはない、青海湖岸に再び線路が近づいただけであった。
青海湖のそばを通り過ぎるのに1時間以上もかかるなんて、本当に大きな湖。

青海湖の西の端っこ
青海湖の端



11時過ぎ。車掌さんが回ってきて、乗車カードと乗車券を交換。
いよいよ西寧が近づいてきた。
周りの風景は、草木の生い茂る田舎の風景に変わってきた。
あんなに手を伸ばせば届きそうだった雲も、もう高い空に同化してしまっている。
チベットらしさはもうない。

西寧の近く


畑


西寧まであと少し
西寧近い駅


緑豊かな農村を走りぬけ、
11時40分 ほぼ定刻どおりに青蔵鉄道は「西寧駅」に到着した。

青蔵鉄道さようなら
西寧に到着


2008.01.06 / Top↑
ツォナ湖を無事見終え、暇になってきた。

ラサで常に3本という驚異の電波力を発揮していた携帯。
さすがに青蔵鉄道内では「圏外」が目立ち始めた。

正確に言うと、「通話は可能だが、パケット通信ができる証明『P』マークは出ない」という状態が多くなった。
そうなると、CHINA MOBILEの電波を利用してメールをパケット通信経由で行う(ソフトバンクの)私の場合、メール送受信ができなくなってしまう。

・・・別に旅行中にメールをする必要は全くないのだが、できないとなると妙に落ち着かなくなってしまう。

一方、ガイド君はというと、しょっちゅう携帯をいじっておりメールし放題である(彼女と?)。
中国にはCHINA MOBILEとUNICOMの2社の携帯電話会社があり、CHINA MOBILEがかなりのシェアを占めるらしい。
携帯会社がいくつもある日本と異なり、中国では携帯電話番号のみでメール送受信ができる(日本での同じ携帯会社同士で行うメールと一緒)ようだ。よって、パケット通信など必要ないガイド君はほとんどどこでもメールができる。

圏外になることもあるとはいえ、意外と電波を感知しているこの携帯。
こんな民家もないチベット高原のど真ん中で本当に通話ができるのか。
デッキに移動し試しに日本の友人に電話をしてみた。

たまに途切れることがあるものの、意外と音は良好。
普通に会話ができた。

中国の携帯電波ってすごい・・・。

友人もびっくりしていた。

20時を過ぎてようやく周りは暗くなってきた。

夕暮れ


20時半頃、本日最後の見所「沱沱(トト)河」が現れた。

トト河


これは、長江・黄河・メコン川の源流らしい。

髪の毛のよう


何かの本には「乙女の髪のよう」と形容されていた。
時期により水量も変わるのだろうが、こんな幅数メートルの網の目のような川から巨大な河が生み出されるとは・・・。想像がつかない。

網の目のようなトト河



21時半を過ぎると、皆車両端の洗面台に集まり歯磨きを開始。寝る仕度を始めた。
ベッドには布団が一組。薄手であるが、車内が暖かいため冷えることはなさそう。

22時過ぎに硬臥は消灯。
真っ暗になった。
一応貴重品が入った小さなバッグを抱きかかえ、眠りにつく。
冷えるどころかむしろ暑いくらいだった。
車内は意外と静かだ。青蔵鉄道の寝台車は快適だと評判らしい。

私はどこでも寝られる体質ではあるが、今までの経験上、寝台車ではぐっすり眠れないことが多い。
今回は時々列車が駅に停まるごとに目が覚めてしまい、なかなか熟睡モードに入れなかった。
また、ディーゼル車に一番近い車両だからか、オイルの臭い(灯油みたいな臭いだった)がしばらく車内に流れてきたのも熟睡できなかった原因のひとつだったのかもしれない。


8月24日 午前1時過ぎ  青蔵鉄道は「格尓木(ゴルムド)駅」に停車した。

2008.01.03 / Top↑
長く続く線路


徐々に高山を登っていく青蔵鉄道。
この先に、鉄道の駅としては世界最高地点となる「唐古拉(タングラ)駅」が待っている。
その地点はぜひ写真を撮らなければ!

下り列車では、駅は右側。寝台車の通路側。
唐古拉駅は、高度5068m。こんなところに駅をよく造ったもんだ。

18時半頃より、車内は徐々にざわつき始めた。

既に5000mを超えている
電光掲示板


プチ情報としては、車内での高度表示はやや高めに出るらしい。
しかし5000mは既に超えているが、車内で高山病らしき人は誰もいない。

夏だが山のてっぺんには雪が積もっている
雪が積もっている


車内アナウンスも入り、車内の人々は期待感でいっぱい。
みんなデジカメを持って通路側の大きな窓にへぱりついている。

列車の速度は60km/hとの電光掲示板表示。
駅の辺りで速度を落としてくれるといいけど・・・。

・・・と思っていたら、うわっ、駅やん!

列車が速すぎてブレてるが唐古拉駅
唐古拉駅


あまりにいきなり駅が現れたため、シャッターを切るのが遅れた。

実際より10m高い
最高地点


あまりに駅を一瞬にして通り過ぎたため、車内はブーイング。
我らがガイド君はプリプリお怒りモード。

「なんてことだ!
せっかくみんな楽しみにして鉄道に乗ってるんだから、サービスすべきですよね!」

まあねぇ。


駅をちょっと過ぎた所に、世界最高地点の鉄道駅としての記念碑がある。

最高地点記念碑


もう19時だが、まだ空は明るい。
この日の見所はあとひとつ。
最高地点を過ぎ、車内のテンションは落ち着いた。

2008.01.02 / Top↑
ツォナ湖


下りの青蔵鉄道では左手に見ることができる「ツォナ湖」。
淡水湖であり、この青蔵鉄道の旅の目玉の一つである。
この湖を意識して、湖岸ぎりぎりに線路が敷かれている。

今日は雲が多いため、湖の青さはやや落ちていたものの、やはり美しい。
風も強いらしく、湖面に波が立っているのが見える。

ツォナ湖が近い


線路が本当に湖岸に近いため、湖の上を走っているかのよう。

そうそう、慌てて寝台中段で寝入っているガイド君を起こす。
眠りこけててなかなか起きてくれない。

車内に中国語と英語の解説アナウンスが入る。
みんな写真を撮ったりして大騒ぎだ。
青蔵鉄道では、要所要所で解説アナウンスが入り、また車掌さんが回ってきて解説してくれたり(中国語わかんないけど)、サービス精神旺盛だ。中国にしては珍しい気がする。

湖岸にはヤクの群れも
ヤクと共に


雲に切れ間が出てきた
晴れ間も


ツォナ湖畔には、ちゃんと「錯那湖駅」という駅が存在する。
しかし、あっという間に通り過ぎてしまった。

窓が開かないため映り込みが・・・
窓から見た湖


ツォナ湖さようなら
ツォナ湖さようなら


この後、鉄道世界最高地点へ向けて、列車はどんどん高地に登り詰めていく。
2008.01.02 / Top↑

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