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トンレサップ湖を後にして、再びシェムリアップ市街地へ。
オールドマーケットという市場に着く。

ここは、野菜、果物などの食料品、日用雑貨、お土産物までなんでもそろう観光客に一番人気の市場。

日本ではあまり見かけない淡水魚の干し魚が目立つ。
変わった色をしているから、干し肉かと思った。
活気があるためドキドキする。

淡水魚の干物の店
干し魚


干し魚アップ どうやって食べるんでしょう?
魚アップ


しかし、これらの店をほとんど見ることなく、ガイドさんは私たちをあるひとつの店へ案内。

「提携している店。日本語が通じるしサービスもしてくれます」
とのこと。ここで30分放置される。

「えー、好きな店で好きなもん買わせてよ~」
と不満はあったが、店自体はそんなに悪くはなさそう。

カンボジアシルクのスカーフを5枚(5~6千円)お買い上げ。
日本の感覚ではかなり安いが、中級以上の値段らしい。
これらのスカーフは安いと洗濯できないが、ちょっと上等になると洗濯してもしわしわにはならないとのこと。ちなみに母が帰国後に1枚洗濯したが、ちっとも傷まなかったとのことでした。

30分後に撤収させられ、不満を少し残しながらホテルへ。

オールドマーケットを楽しむなら、やはり個人旅行あるいはフリータイムとして行く方が良さそうですね。


ちなみにトンレサップ湖の写真の後、写真は激減。
後で見てみたら、ここでお出しした写真しかありませんでした。
そんなつもりはなかったけれど、疲れがピークで写真を撮る気力もなかったのかも。


18時頃、空港までの送迎バスに乗り込み、シェムリアップ空港へ。
ここでは4つあったチェックインカウンターのうち2つが壊れて手続きできないというトラブルに見舞われ、並ぶこと1時間。
更に飛行機の出発も30分遅れ。
まあ、カンボジアらしいエピソードなのかもしれません。

ホーチミンで乗り継いで現地時間24時前(日本時間で翌日2時前)に関空に向けて出発。
機内はエアコンが効きすぎてとても寒く、毛布にくるまって震えていました。到着までは5時間半ほどなので、2時間ほど暗くなってうとうとした後たたき起こされて朝食を食べさせらました。何を食べたかあまり覚えてませんが、お粥だったような・・・。
台風が来ていたため、大揺れの中、7時前に関空到着。

疲れた~~

家に帰って、すぐに寝てしまいました。その日は夜まで起き上がれませんでした。
何が疲れたのかよくわかりませんでしたが、今から考えると帰路が辛かったのかもしれません。

しかし、実質たった3日間のアンコール遺跡ツアー(アンコール遺跡観光三昧プラン)。
確かにツアータイトル通りの遺跡三昧でした。
見る物ひとつひとつに迫力があり、日本の感覚でいう「当たり前」をことごとく壊してくる勢いがありました(スキマなく埋め尽くした壁とか顔がやまほど浮かび上がる塔とか)。びっくりして呆然としてしまうものが多かった。

やっぱり海外に出かけるなら、
「見て驚きと感動で言葉も出ず立ちつくしてしまうようなもの」
を見に行きたいですね。

アンコールワットの楽しい思い出に浸りながらも、早くも次なる旅先をインターネットで探し始めるのでした。

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2006.11.12 / Top↑
14時20分、ワゴン車が到着。
トンレサップ湖へ向かう。

シェムリアップ川沿いに走ること30分。
湖の港に到着。

ボートに乗り込む 中央はガイドさん
ボートに乗り込む


ここは「プノン・クロム」という山の上にある遺跡のふもと。
ここからボートに乗り込む。

ただ、ボートに乗り込むとき、なぜか一人カメラでこちらが乗り込むところをパシャパシャ撮っていた。
「?? 取材?」

と思いつつも、ボート出発と共にすぐ忘れ去る。


トンレサップ湖は乾季(11月上旬~5月中旬)は広さ3000平方キロメートルの湖だが、雨季(5月下旬~10月上旬)になると10000平方キロメートルにまで膨れ上がるらしい。現在はまさに雨季。
航空写真でも眺めが変わる→宇宙航空研究開発機構(JAXA)

リンク先の写真を見ていただければわかると思いますが、
雨季はまさに

水浸し

琵琶湖の面積が670平方キロメートルらしいので、雨季の面積は、ほぼ15倍と脅威の広さです。

琵琶湖の湖畔に縁がある私としては、琵琶湖の湖岸線が変動することは非常に恐い。湖畔の家は確実に沈没してしまう。
しかし、トンレサップ湖はそうやって面積を広くすることで周りの田畑を潤し恵みをもたらすようです。自分で伸縮する、生きた湖。

よって、周りの家も水没に備えて高床式。

これは水没ではなく元々湖の上の家
水上の家


ちなみに、この家々、「移動式」だそうだ。
床下に長い柱が立っており、家全体を持ち上げている。

引っ越すときは、ボートを家の床の下に入れて、
ボートに家ごと乗せて移動
するらしい。

納得。


ボートはどんどん進む。
水は濁っている。雨季のせいか、いつものことか。

本来は地上で生えてた木が沈んだのか?
木が沈んでる


しばらく進むと、

水平線


なんと水平線。

ボートはしばらく停泊
ボート停泊


湖で水平線が見えるとは思わなかった。
琵琶湖でも大きい大きいと思っていたが、このスケールに驚き。
皆、水平線に驚きしばし無言で眺める。

水平線を堪能した帰り道、水上の養魚場に寄る。
ここには養殖魚の囲いの他に、お土産物売り場、喫茶店、更には淡水魚を集めた水族館、ワニ養殖場まである。

ワニが囲いの中にうじゃうじゃ
ワニ養殖



元の港に戻り、ボートを降りた瞬間、子供たちが一斉に駆け寄ってきた。それぞれの手に丸いものを持っている。

それは中央に写真が入った絵皿だった。客一人一人の顔写真がはめ込まれている。

行きに撮られた写真はこれだったのか!

しかも意識せず撮られた写真ばかりだから、表情・視線も微妙であり、非常にブサイク。
絵皿なんて作っちゃって、もったいない・・・。
購入せずにがっくりしながら車に乗り込みました。

2006.11.04 / Top↑
アンコールツアーで4日間お世話になったホテルは
「シティーリバーホテル」

できてまだ2年程度できれい
シティーリバーホテル


シティーリバー入り口横


シェムリアップ市内のメインストリート、国道6号線からは少しそれますが、シェムリアップ川のほとりにあるかわいいホテルです。

エコノミーホテルになるんじゃないでしょうか。お値段は値段表を無くしてしまったためわかりません・・・。

1階にはフロント、レストランの他に、有料でインターネットもできました(使ってないのでいくらかわからず)。

お部屋もきれいで清潔。ネットで調べた内容ではドライヤーがついているとのことでしたが、部屋の引き出しのどこを開けても見つかりませんでした。
不安だった「お湯は出るのか」は、しばらく流していると徐々に水→ぬるま湯→お湯と変わっていったため問題なし。
セーフティーボックスもあり、ボーイさんがしっかり使い方を説明してくれました。

日本人観光客は結構多く、フロントのお姉さんも日本語を話します。

レストランはきれいで開放的。朝食つきプランの場合バイキングをここで食べます。
朝食バイキングの内容は日替わりで、コーン入りパンケーキや肉まん、お粥などのメイン料理にドラゴンフルーツなどの果物も豊富。飲み物もジュースやコーヒー、紅茶など揃い、おいしくいただけました。

お昼も充実。最終日はフリーだったため、昼食はここで。

鶏肉カレー
昼ご飯のカレー


ご飯はなんとハート型
ご飯はハート型


お値段は500円くらいだったと思います。
かなりのボリューム&辛さでしたが、東南アジア系香辛料の好きな私にはたまらない食事となりました。

バスで同じグループメンバーをピックアップしているとき、プールがついた豪華絢爛なホテルをたくさん見てうらやましく思ったこともありましたが、まあ、どうせホテルでは疲れてほとんど寝てたし、私も母も身分相応なホテルだったでしょう。


9月17日。アンコールツアーもいよいよ観光最終日。
フリー日なので午前中はゆっくり休み、午後から前日に申し込んだオプショナルツアー「トンレサップ湖とオールドマーケット」に出かけます。

2006.11.03 / Top↑
ロリュオス遺跡群からシェムリアップ市街地へ帰る途中、車は突然ひとつの家の前で停車。

「影絵の店に寄ります」
とガイドさん。

そこは、「スバエク・トーイ」というカンボジアの伝統芸能・影絵芝居で使う影絵人形のお店でした。

店の入り口
影絵の店


中に入ると、店の外にいた子供たちが一斉に動き出す。

なんかみんな裏手に回ったなあ、と思っていると、

影絵でお出迎え


なんということでしょう。

子供たちが店内に造られたスクリーンを使って私たちに影絵芝居を始めたのでした。

ストーリーは特になく、とにかく影絵人形をみんなが動かして見せてくれました。

店内には影絵で使う人形がたくさん置いてありました。
素材は薄く平たい皮であり、それをノミと木づちで細かく切り込みを入れて装飾をするらしい。
とても細かい作業だと思われます。

あまりにかわいいので、ひとつ象の人形をお買いあげ。

象の人形 皮は薄いがけっこう硬い
お買い上げ


店内には高校生くらいと思われる年齢の男の子がいて、その子にお会計をしようと人形を手渡したところ、その青年は

「%#$@!」

と奥に向かって何やら声をかけた。

すると、小学校低学年くらいの男の子がうれしそうに駆け寄ってきた。

この人形、なんと、この子が作ったらしい。
びっくり。

一緒に記念撮影。

うれしそう 隣の私の顔はハズカシイためカット
記念撮影


ガイドさん曰く、ここで人形を作っている子供たちはたいてい孤児であり、この施設では人形作りの指導の他、上級生が勉強も教えているらしい。
店の外には屋根つきの教室のようなスペースがあり、そこで子供たちが語学(英語??)の勉強をしていた。

こういう孤児のための施設がカンボジア内にはたくさんある。私は遺跡のことは日本から色々予習してきたものの、このようなカンボジアの内情をあまり分かっていなかった。
日本に帰ってから少しずつ調べてみたら、内戦が終わってかなりの年月が経ってはいるものの、未だに地雷による死亡・障害は絶えず、貧困に苦しむ人々が大勢おられるようだ。日本からも支援・ボランティアの人々が大勢働いておられるようです。

ウキウキと観光していた自分をちょっと恥ずかしく思いつつ、店を後にしました。

2006.11.03 / Top↑
ロレイから車で少し走ると、周りに牛がウロウロしている遺跡にたどり着く。

プリア・コー:聖なる牛
牛を祀った遺跡である。
水牛はシヴァ神の乗り物らしい。

修理中でつっかえ棒だらけ
プリア・コー 修理中


耳が欠けてる 目はつぶらでかわいい
牛の像



周りでは牛がウロウロ。

周りに牛が

私たちには無関心。
牛アップ


周りで草を食べている。
一応首輪?がついているが、首輪につながった鎖の先には何もついてない。

すなわち放し飼い。

もちろん凶暴性は全く無く、牛に追われたりすることなんてないけれど、たまに行く手をはばんだりするため、少しドキッとする。
牛が神様な遺跡だから、逆らわずそーっと通り抜ける。


その後、車でもう少し走ると、大きな遺跡への参道が現れる。

バコンに到着。

参道の両脇にははぎれがたくさん
バコン 参道


両脇につるされた紐には、色とりどりのはぎれが丁寧に縫いつけられている。
ガイドさん曰く、ちょうど「カンボジアのお盆」の時期のため、きれいに装飾されているらしい。
カンボジアのお盆には帰省ラッシュはないようだが、お寺参りをするらしい。

逆光バコン


夕方で少々薄暗いが、日本人観光客がちらほらいて、夕焼けのバコンを思い思いに過ごしていた。

バコンの上から参道を見下ろす
参道を見下ろす



ロリュオス遺跡群は見た目は地味な品揃えではありますが、素朴でとても落ち着いた素敵な遺跡ばかりです。
短期ツアーでは回らないものが多いですが、他にはない魅力にあふれているため、ぜひ訪れてみてください。
2006.10.31 / Top↑