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最終日に止まったホテルは、
Confort Otopeni

空港近くでお手頃価格のホテルだ。

Rin Hotelsというホテルグループのひとつ。
ブカレスト市内にいくつかグループのホテルがあるようだ。
ちなみにブカレスト市内にComfortホテルというホテルもある
が、mとnが違うだけでなく全く別のホテルです。


空港ド真ん前のホテルはもっと便利そうだったがやや高く、
一晩寝るだけで早朝出発だったので、安くて無料送迎がある
ホテルを選んだ。

写真はないが、エコノミーホテル、という感じのところ。
同じグループのホテルで少し高めのホテルが隣接している。
そこのレストランで夕食を取った。


翌朝はブカレスト・オトペニ空港を6時20分の発つ飛行機
だったので、4時に出発するリムジンバスに乗車。
直線距離では空港からすぐのホテルだが、空港と反対側の道路
沿いにあるため、遠回りをして約15分で到着した。


ルーマニアの首都の空港とはいえ、結構小さく古い空港。
空港内の小さなお土産屋さんでお土産を買いつつ残ったルーマニア
通貨、レイを使いきろうとしたところ、

「ユーロしか使えない」

とのこと。
ええっ!どうして!

まだ日本円にして1500円近くレイが残っていた私は焦った。

再両替するのも勿体無いし、結局タバコ臭い小さな売店でお菓子を
いくつか買って終了した。

6時、ブカレストからフランクフルトへ向かう飛行機に搭乗。
ブカレストを後にした。


今回は一人旅であったため、実を言うと、無事にルーマニアを旅して
帰ってこられるか多少心配だった。
ルーマニアについての情報も日本にはあまり無く、ルーマニアへ行くと
周囲に言っても、ピンと来ない様子がありありと伝わってきた。

しかし、実際に行ってみると、素朴な素敵な国だと言うことがわかった。
タクシー乗車でややトラブルもあったが、ほとんどの人は非常に親切で
温かな対応をしていただき、とても楽しく大きな問題も起こらず旅を
終えることができた。
しかも、まだまだ物価も安く、ホテルも食事もかなりお手頃価格だった。

ブコヴィナ地方、マラムレシュ地方のガイドをしてくれたガイドさんが
私にこう言った。

ルーマニアが素晴らしいところだったことを、ぜひ日本で皆に教えて
あげてほしい。」


BSなどで数多く放送されている旅番組でも、ルーマニアは全くといって
いいほど取り上げられない。
隣のブルガリアやハンガリーは時々見かけるのだけど・・・。
しかし、ブコヴィナ地方の修道院やマラムレシュ地方の木造教会、
いずれも特集したら本当に素敵な番組になりそう!!

今回旅したところは、ルーマニアのほんの一部であり、世界遺産として
認定されている場所だけでもまだ見ていないところがたくさんある。
やや交通が不便なところもあるが、美しいところばかり指定されており、
また見に行きたい。

このブログでルーマニアがどんなに素敵なところだったか少しでも
伝われば幸いです。

「陽気な墓」サプンツァで買った絵ハガキ
サプンツァの絵ハガキ




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2011.04.03 / Top↑
またタクシーに乗らなければならない・・・。
これが非常に憂鬱。

農村博物館前にはタクシーは止まっておらず、とりあえずホテルの
方向へ歩き始めた。

ワンブロック歩いたところで黄色いタクシーが止まってくれた。

ホテルを告げると走りだすが、メーターのところに物が置いてあり、
メーターを倒したかどうかすら確認できない。

「メーター見せて」

と言うと、嫌そうな顔をして物をどけ、
「ほら、これでいいんだろ」
という感じでぶっきらぼうに答えた。

かなり機嫌を損ねている。

その後、またブカレスト市内観光を提案されたが、もうホテルへ
帰る私はもちろん断った。

更に機嫌を損ねている。


空港近くの大きな道路を走り、私のホテルはあと少し。
進行方向右手に空港が見え始め、
なんとか無事に近くまで来たことにホッとする。

ただ、空港の手前、ホテルとは反対側の車線を走る中、
タクシーはいきなりキキーッと止まり、

「ほら、あんたのホテルはあそこだよ」

と言われ、私は下ろされ、タクシーはさっさと行ってしまった。


確かに私のホテルの前ではあるが、そこまでには片側
3車線、すなわち6車線のでかい道路が通っている。
ハイウェイのごとく車はビュンビュン飛ばしており、
とてもこの道路を渡ることはできない。

やっぱり怒ってたんだ・・・。


向こうへ渡る手段を探す。
外は炎天下で汗びっしょり。

道路を観察すると、どうもところどころ歩道橋がかかっている
ことがわかった。
しかし、空港の方向にある歩道橋は、今の場所からはざっと1kmは
あるのではないかと思われる。歩道橋は遠くかすんでいる。
空港と反対側の歩道橋も、今の場所からは全く同じような距離。

「今からあそこまで歩いて、歩道橋で道路を渡って、
また同じ距離歩いて戻ってくるのか・・・。」


当初、歩道橋があまりに遠くにあるため、そこまで行くのをためらわれたが、
他に手段が思いつかず、歩き始めないと何も始まらないため、
私はヨタヨタ歩き始めた。

歩道は結構狭く、油断していると車に当たりそうになる。
慎重に歩き続けた。

空港の真ん前にある歩道橋を渡り引き返してくると、少し心に余裕が
生まれてきた。

すると、今まで聞こえなかった音が聞こえてきた。

ブーン

自分の頭上を飛行機が通過していく。

頭上を飛んでいく飛行機

頭上を通り抜けた飛行機


これまで飛行機に色々乗ってきたが、空港付近を散策することは無く、
こんなに近くで飛んでいる飛行機を見たり真下から覗き込んだりした
経験は無かった。
立ち止まってしばらく何機か見送った。

最後に辛い目にあったけど、優雅に飛んで次々と着陸していく
色とりどりの飛行機を間近で見られたことで、
少し心は軽くなった。


ホテルへようやくたどり着き、なんとか本日の行程を無事に
終えることができた。

2011.03.22 / Top↑
ルーマニア最終日、とはいえ、あまりブカレストで見たいものがなく、
私はフロントにタクシーを呼んでもらい、まず中心部近くにある
農民博物館へ向かった。

ホテルで呼んでもらったタクシーだけど、やはり市内観光を
持ちかけられた。
もう観光し終わってるから、と断ると、それほどしつこく
言ってこなかった。

金曜日だったからかかなり道は混んでいたが、特に遠回りされることもなく
無事農民博物館前で下ろしてもらえた。

農民博物館

中はかなりきれい。かなり広く、中には農民の生活用品や服など
が美しく展示されていた。

ルーマニアといえば、やはり民族衣装がかわいらしい。
凝った手刺繍の服がたくさん展示されていた。
普通の地味な博物館を想像していたが、中のものはかなり
きっちり展示されており、ボリュームもある。
結構満足だった。

中には日本人グループがチラホラ見られた。
ツアーというよりは、個人旅行かもしれない。

その後、徒歩で行けると言われた国立農村博物館へ。
2kmくらいだから、タクシーはいらない、と言われたが・・・。

キセレフ通りをひたすらまっすぐ

まっすぐな大通りだが、結構遠い・・・。

炎天下の中しばらく歩くと、凱旋門が見えてきた。

ブカレストの凱旋門
ブカレストの凱旋門再び

行きのタクシーからも見えた凱旋門だ。

凱旋門というと、やはりパリ。
パリの凱旋門は中心部に位置し、両脇にはブランド店
が立ち並ぶ非常に楽しいところ。

しかし、こちらの凱旋門は繁華街からかなり離れている。
人気はあまりなく、車が周囲を行き来している。
第一次世界大戦の勝利を記念して、1919年に建てられた
ものらしい。

凱旋門を横から


なんか寂しい・・・。

この凱旋門を越えると、ようやく農村博物館の入り口に辿りつけた。


農村博物館は、野外博物館。
ルーマニアの伝統家屋が一所に集められている。
これが、非常に大規模。ここに来ればだいたいの家が見られる。
田舎へ行ってきた身としては、復習のように思えてくる。
博物館のためにレプリカを作ったのではなく、移築されたものだった
と思う。

さあ、行くぞ、と歩き始めると、何やら向こうから英国風のおしゃれな
おばあちゃんが嬉しそうにこちらへ向かってくる。

ああ、日本人が珍しいからかな?
それとも日本人女性に何か思い出でもあるのかもしれない。
こちらもおしゃべりする心構えでにっこり微笑む。

間近まで寄ってきて、おばあちゃんが口を開くが、
思いがけない一言が。

「アーユー フローム タイランド??」

へっ!それは初めて言われた!!

予想外の発言に、思わず日本語で
「えっ、違う」
と返してしまった。

タイ人ではない私には全く興味が無いらしく、おばあちゃんは
そそくさと立ち去ってしまった。


気を取り直して観光を始める。

マラムレシュで見た、木造の立派な門も
立派な門がここにも

ルーマニア南部の田舎にあったらしい、珍しい半地下住居
半地下住居

水車もある
水車もある

懐かしのわらの山もある
藁山もある

マラムレシュの木造教会まである
マラムレシュの木造教会もある

かなり落ち着いた素敵なところで、観光客・家族連れ、
それぞれがだらだら過ごしていた。

あるかわいい木造家屋の前では、これまた結婚式のアルバム
用と思われる写真撮影が行われていた。

敷地は非常に広く、更に奥にも建物が並んでいたけど、
夜明け前から起き出した私はもう疲れていた。

これでよし、として、見学を終了した。
ホテルへ帰ろう。

また、悪名高きタクシーに乗らなければならない・・・。

2011.02.13 / Top↑
ジャパニーズ?の声で振り返ると、
パイロットの服を着たおじさんが立っていた。

パイロットの様子。
制服の胸にはルーマニアのフラッグ・キャリア、タロム航空の
マークが入ったバッジが。

「どこから来たんだい?」

「大阪です。」

「そうか!大阪、知ってるよ~。」

「日本には有名なエアラインがあるよね、ANA!」

などと日本についてやや詳しいようだ。
思わず気が緩む。


こういう時、ついつい陥りがちなのは

詐欺!!

外国人、パイロット、これらのキーワードで、とかく
日本人の冷静さを失いがち。
しかも制服だし!

しかし、同僚と2人で仕事の後とのこと。
一応、タロム航空のパイロットのようだが・・・。

「ところでどこへ行こうとしてるの?」

「予約してるホテルまでタクシーで行こうと思って、
タクシー乗り場に向かってるんだよ。」

「うーん、空港のタクシーは評判が良くないんだよ・・・。
そうだ、私はもう帰りだから、

ホテルまで車で送ってあげようか。」


うーん、どうしたものか・・・。
タクシーはボラれるだけで、一応行き先まではなんとか送って
くれるハズ。
しかし、このパイロットかもしれない人は、乗ったが最後かも
しれない。
本当にこの人ははパイロットなんだろうか・・・。

うーんと言っている間に、その男性は

「今からスタッフオフィスでほんのちょっと仕事の片付けをして
戻ってくるから。」

と言って、2階にあるオフィスへトントンと駆け上がってしまった。


10分後、彼は降りてきた。
車は駐車場にあるとのこと。
タロム航空のスタッフであることは本当のようだ。
考えた末、ホテルはすぐ近くなので、そこまでお願いすることにした。

歩きながら話す。
名刺をもらったが、こちらも本物のようだ。
タロム航空の国際線のキャプテンであり、来年ANAに雇われ日本に来る
予定があるとのこと。
アライアンスが違うのに??
そういうもんなんだろうか。

更に、プライベートな名刺も・・・とくれたのは、
自分で経営しているプライベートジェットの名刺。
豪華なジェットで恐らく会社の社長などが出張に使うんだろう。
こんな経営もできるんだ、パイロットって。ちょっとびっくりした。

駐車場でセダン車に乗りこむ。
ホテルまでは実は車で10分程度の空港そばであり、無事送り届けて
もらった。

降りるときには、やはりタクシー同様「ブカレストの町を案内するよ」。
かなり重ね重ね提案されたが、丁重にお断りしてお引き取りいただいた。


ホテルにチェックインして一息。
明日は早朝の便でついにルーマニアを発つ。
そのため、空港そばでシャトルバスを出してくれるホテルを予約した。

コンフォートホテル
ホテルコンフォート部屋

こじんまりとしたホテルだが、窓を開けると

コンフォートホテル室内2

オトペニ空港のタロム航空

道路の向こう側に空港が見える。
しかも、滑走路に近く、カメラの望遠でどこの飛行機が飛ぶのか
すぐに分かる。
これは暇つぶしに最適!


しかし、まだまだ朝なので、まず出かけることにした。
2011.02.06 / Top↑
翌日早朝の便でブカレストに戻るのだが、
6時20分発とかなり早いため、夜は出歩かずに
ホテル内のレストランへ。

このレストランには、私がずっと食べたいと思っていた
「サルマーレ」というロールキャベツがあったので、
迷わず注文。

サルマーレ

中にはひき肉が入っており、本当に食べやすいメニュー。
もちろん、ロールキャベツの下には例のママリガが
ぎっしり隠されている。重い。
ただ、ここで食べたママリガが一番美味しかった。


翌朝は5時10分にタクシーを予約してもらっており、
スムーズに移動。
バイア・マーレ空港は非常に小さく、ブカレストと1日1往復
するのみ。しかも週5日とのこと。
しかも、ブカレスト行きは6時台、帰りは22時台とかなり
使い勝手が悪い・・・。

バイア・マーレ空港内

ロビーには同じ飛行機に乗る人々が既に集まっていた。
ロビーは空港というよりは、どこかの古いホテルのロビーと
言った感じ。
外には、暗闇の中に行きと同じタイプのプロペラ機タロム航空が
スタンバイ。

時間通りに案内があり、暗い中徒歩で飛行機に向かい乗り込んだ。

バイア・マーレのタロム航空

離陸の順番を待つ飛行機も無く、私たちが乗り込み着席するとすぐに
動き出した。
しかし、滑走路あたりまでたどり着いてからもノロノロと地面を這うばかりで
なかなか飛び立たない。
どうしたんだろう、と思っていたら、小さな空港の滑走路を最大限に
利用するため、滑走路の端まで一生懸命動いていたらしい。
端までたどり着いてからくるりときびすを返し加速、ようやく離陸した。


乗客はビジネス客が圧倒的に多かった。
乗ると、行きと同じくクラッカーが配られた。
飛行機からは日の出が見られ、早朝飛行機も悪くなかったかもしれない。

ルーマニアの夜明け


1時間の飛行でブカレストに戻ってきた。


大きな地図で見る


ここからがまた勝負。
明日も早朝出発であるため、空港近くのホテルを予約していたのだが、
そこまで行くにはどうしてもタクシーに乗らなければならない。
ただ、ブカレスト空港タクシーには初日に嫌な思いをしているため、
できるだけ避けたいのだが・・・。

タクシー乗り場に行くと、案の定白タクのおっちゃんたちが近寄って
きたため慌てて空港内へ戻る。
どうしよう・・・。

困った顔でエレベーター前にたたずんでいると、一人の男性が
「ジャパニーズ?」と声をかけてきた。

2011.01.10 / Top↑